Prokumaの雑記

限りなく日記帳に近いブログ

目撃者として書いてみる韓国の高校生活と大学入試 / 第二編

I. 高校一年

6. 赤点、再試験が存在しない世界

日本の高校には赤点という制度があることを聞きました。韓国の高校にはそういう制度はありません。 出席日数が足りなくて留年になる場合はありますが、基本出席日数だけ足りれば卒業はできます。 高校生になっても割り算ができない、長文を書くことができない、そういう人も再試験なしに生活記録簿に悪い成績だったことが記録されるだけです。 もちろん頭のいい高校は違うかもしれませんが、自分の出身高校は第一編で紹介した一般高校だったので、学力の低い高校ではなく平均的な高校だと思います。

国民の学力低下をそのまま放置するにはいけないので、 政府機関が学力評価を実施し、成績の悪いには補習をさせるなど、赤点と再試験のような趣旨の制度が存在しないわけではありませんが、 これでいくら悪い成績を取ったとしても、結論からいうと卒業できます。

7. 生徒会

当たり前かもしれませんが、生徒会は存在します。 僕は当時生徒会を「無報酬で働く教員の雑用係」と評価し、「お前はやっぱりひねくれたやつ」とか言われましたが、 顧みると無報酬ではありませんでした。賃金をもらうわけではありませんが、生徒会の履歴は有利になります。

8. 夜間自律学習(略してヤジャ)

夜に学校に残って自習することを意味します。今は参加自由に変わった学校が多いらしいですが、僕の場合参加が強いられていました。 「自律」と書いてあるものの、参加が強いられたため、生徒の間では「夜間他律学習」とも言われます。 僕の母校の学校の場合、一・二年生は21時まで、三年生は22時まででした。 僕は一ヶ月間この夜間自立学習を経験し、 担任の先生に「僕は国内の大学を受けるつもりはありません。先生たちの管理は不要です」と言い、両親の許可を得て夜間自立学習に参加しないことになりました。

9. 放課後授業

8限目に行われる授業を意味します。7限で学校は終わりますが、放課後授業という名で8限目の授業が存在しました。 主に国語、数学、英語の授業が行われ、クラスによっては日本語や中国語の授業が行われる場合もありました。 これも参加が強いられていました。放課後の定義は実質「7限終了後」でした。 この放課後授業は夜間自立学習とは違い、お金を払わないとなりませんでした。